灘崎クリテリウム
一瞬の静けさが訪れた。
何が起きているのか理解することは出来ていなかった。
ふと気がつくと、身体は地面に投げ出され、自転車もすぐそばに横たわっていた。
右手の小指から滴り落ちる赤い血はまるで古びた車がガソリンを垂れ流すかのように虚しく地面に落ちていった。
灘崎クリテリウムは予選、準決勝、決勝に分けて行われる。
それぞれABCDのクラスに昇格、降格しながら振り分けられるレースだ。
予選 13位
当日とても風が強く、コーナーで煽られたりしないか不安ではあったものの特に影響はなかった。しかし、前走者が壁となり無駄なブレーキが多くタイムはそこまで伸びなかった。
準決勝 A 14位
A決勝に進めれば順位は気にしなくていいやと思いながらの出走。途中有力選手4名ほどの逃げができる。集団の後ろにいたので、気付いた時にはだいぶ前にいた。ブリッジしてみようと追走に入るも追いつけず。かつ、後ろとも離れてしまったのでフラフラ走る。集団に飲み込まれてゴール。
決勝 A DNF
今回こそは逃げに入るぞ、と出走。しかし、またもスタートが後ろ過ぎて気がついた時には逃げができていた。慌てて追走に入る。今回はコース横で先輩がタイム差を伝えてくれていたので徐々に縮まりつつあることが分かっていた。
photo by 小泉さん
photo by 小泉さん
少しの間1人だったが、後ろから福留さんも追いついてきたので2人で回せば確実に追いつけると思いながらコーナーに突入。タイヤのグリップを感じながら曲がり、ペダルを回し始める。
推進力へと変わるはずだった力は無情にも地面へ...
後ろの人を誰も巻き込まなかったことは不幸中の幸いだった。
大会関係者の方、先輩方、ご迷惑をおかけしました。
次戦はおかやまエンデューロ。
初の長距離なのでしっかり準備して挑みます。
またヘルメット買わなきゃ。。。